５月『コンプレックス／ an inferiority complex』
自分の欠点を他人から指摘されたとき、あなたはどんな反応をするだろうか。
他人の欠点を指摘するのは、多くの場合、改善を求めての行動であり、成長を促すものであるから、
謙虚に受け止めるのが、正しい反応だと言えるだろう。
但し、求められる「改善」が理に適っているかどうかにもより、
理不尽な要求であれば必ずしも応じる必要は無い。
問題は、どのように反応するかによって、その後の人間関係に影響を及ぼすことである。
人は常に主観というフィルターを通して他人を見ており、その見方が理に適っているとは限らない。
相手のためを思って指摘したとしても、相手にとっては、全く的外れな見方の場合もある。
人と人とのコミュニケーションは、双方の主観による言葉が交わされることを前提として成立している。
そこで「常識」と呼ばれる共通のルールが必要になってくる。
「常識」こそ、狭い世界でのローカルルールであることが多いが、複数の人間が一同に集い、
目的を達成していくためには、その仲間内で共有されるルールが必要である。
例えば、仕事に必要な道具を、１０人で共有しているとしよう。
誰かが使いたいと思ったとき、それが定位置にあれば問題ないが、
無ければ探し回る必要がでてくる。
そこで「使ったものは、元の場所に戻す」という共通のルールが生まれる。
人は忘れる生き物であるから、うっかり片付け忘れることはあるだろう。
それを前提とすれば、定位置に道具が戻っていなかった場合、
質問を受けるのは直前に使っていた人物になる。
「道具が戻っていないけれど、どこにあるか知らない？」と尋ねられたら、
どんな返事をすると、気持ちよく仕事ができるだろうか。
「ごめんなさい。片付け忘れていました」と言う人も居れば
「（自分が使っていた）○○にあるよ」と言う人も居る。
中には「○○で使ってたんだからそこにあるんじゃないですか？」と言う人も居る。
このように、同じ質問を受けても、捉え方は人それぞれであり、
相手の質問の意図をどのように汲むのかに、制限は加えられない。
自分の非を簡単に認めると、責任問題に発展する文化圏を除けば、
「ごめんなさい」の一言は、円滑な人間関係を築く。
単に場所を聞かれたと捉えて答えるのも、ビジネス上の関係としては有りである。
しかし、見つからないのは相手の探し方が悪いからだと捉えられかねない返答は、
どちらの文化圏でも歓迎されない（少なくとも、返答した本人にメリットは生まれない）。
「え、しらない」と言う人も居るが、
それは健忘症の可能性があるので医療上のケアが必要であるとして、
自分の不利益になるような返答をする人が、何故存在するのかに焦点を当てたい。
１人目の返答が自分の非を認めるもので、
２人目の返答が場所を答えるものだとすると、
３人目の返答は、責任を転嫁するものだと捉えることができる。
質問者は「道具がどこにあるか知りたい」ので尋ねており、
２人目はそれに直接答えている。
１人目は質問の意図を深く読み、場所を答える前に、
ルールを守らなかったミスにまで言及している。
３人目の捉えは、どちらかと言うと１人目に近いが、
招く結果は違ったものになるだろう。
３人とも、ルールを守らなかった自覚はあるが、
それをどの程度深刻に捉えたかに違いがある。
３人の中で、２人目だけが深刻には捉えておらず、
あくまでビジネスライクな対応をしている。
１人目と３人目は、どちらも深刻に捉え、だからこそ、１人目は謝罪をしている。
３人目はどうだろうか。
恐らく、質問ではなく、自分のミスを指摘されたと捉え、認め難く思い、
「それは自分のミスではない」と答えたのだろう。
欠点を指摘されたとき、それを真正面から受け止める人は、
その指摘を糧に、建設的な改善を図っていくことが知られている。
では、受け止められないのは、どのような人だろう。
誤解を恐れずに言えば、それは不満を溜め込む人であり、自分と向き合わない人である。
言い換えれば、他人に対する期待の高い人である。
欠点の指摘を受け止められないのは、
ありのままの自分の何一つ、欠点として見られたくないからである。
同時に、ありのままの自分で居たいが為に、
指摘を受け容れて自己を変革するという思考も経験もないため、
現状を維持するために自己防衛する以外の方法を知らない人でもある。
これはあくまで私見だが、社会で期待される役割とは、
その時代にとって有用か否かだけであり、役割を果たすために、
どんな社会を目指すかという思想を持つことが求められていると考えられる。
重要なのは我が身に授かった個性を只守るのではなく、
社会の中で果たす役割に気付くことである。
欠点の指摘とは、相手を陥れるために行われるのではない。
双方が建設的に話し合うための、糸口の一つである。
When you had one's fault pointed out by another person, what kind of reaction will you do?
It may be said that it is a right reaction that take humbly because it is an action that I demand many cases, improvement to point out a fault of another person and promotes growth.
But demanded "improvement" does not necessarily have to accept it if it is the demand that is unreasonable whether you meet a law of nature.
It is to have an influence on the later human relations how the problem reacts.
People always watch another person through a filter called the subjectivity, and the viewpoint may not meet a law of nature.
For the partner, I may be a totally irrelevant viewpoint even if I pointed it out for a partner.
The communication with a person and the person is established assuming words by both subjectivity being exchanged.
Therefore a common rule called "the common sense" is necessary.
"Common sense" is often local rule in the small world, but a shared rule is necessary for the fellow thinker that plural human beings gather to all members and achieve a purpose.
For example, it will be said that I share a tool necessary for work in ten people.
When somebody wanted to use it, I do not have any problem if there is it in the fixed position, but need to search for comes out if there is not it.
Therefore a common rule "to return the thing which I used to the original place" is born.
Because a person is a creature to forget, there may be the thing forgetting to clear it up carelessly.
When a tool does not return to the fixed position if I premise it, it becomes the person whom it employed just before that to receive a question.
Though "a tool does not return, do you know where it is?" If it is asked , may you do what kind of work comfortably when you answer?
"I'm sorry." If there is the person to tell to have forgotten to clear it up; "" (there is the person who says, )○○ which oneself used has it.)
Is there not it there among them because I used it in "○○? There is the person saying .
In this way, the limit is not added how to catch is each person, and how you draw the intention of the question of the partner even if you receive the same question.
"I'm sorry ," except a cultural sphere developing into the issue of responsibility, word builds the smooth human relations when I easily recognize one's fault.
There is that I arrest you and answer it that I was asked about merely place for relations in the business.
However, as for the answer which may be caught when what is not found is because the way of looking of the partner is bad, even which cultural sphere is not welcomed (the merit is not born of at least person whom I answered).
Saying that there is the person to tell "to obtain it, and not to know it", but it needs care in the medical care because the amnesia is possible,
I want to focus why one's person answering becoming disadvantageous exists.
The first answer is a thing in acknowledgment of one's fault, and the second answer can arrest a place if it is a thing to answer when the third answer imputes responsibility to you.
The questioner asks which "wants to know where the tool is", and the second answers it directly.
I mention the mistake that did not protect a rule before the first reading the intention of the question deeply, and answering at a place.
Of the third, if anything, the first is near, but, as for arresting you, as for the result to cause, it will be to a thing different.
There is the awareness that did not follow a rule, but all three of them are different how seriously you caught it.
Among three people, only the second does not catch it seriously and gives a businesslike response to the last.
The first and the third catch both seriously, and therefore the first apologizes.
How is the third?
Probably I arrested you and it was hard to recognize it and, not a question, thought that I had one's mistake pointed out and would answer it, "it was not one's mistake".
When I had a fault pointed out, the person taking it from a genuine aspect is known to plan the improvement that is constructive for bread by the indication.
Then it will be what kind of person not to be taken.
It is the person who it saves dissatisfaction, and is crowded if I say misunderstanding fearlessly and is the person who does not face oneself.
In other words, it is a person having high expectation for another person.
The reason why the indication of the fault is not taken is that I do not want to be seen as nothing plain one's, a fault.
Because there is neither the thought to accept indication, and to revolutionize self nor the experience because I want to be by oneself plain at the same time, it is the person who does not know the method that I defend by oneself to maintain the present conditions.
This is a personal opinion to the last, but it is thought that it is demanded that I have thought what kind of society aim at to play a role with the prospective role in society for the time whether it is useful.
Important one does not merely protect personality given to oneself and is to notice a role to carry out in society.
It is not performed to entrap a partner with the indication of the fault.
It is one of the beginnings for both sides to talk constructively.
他人の欠点を指摘するのは、多くの場合、改善を求めての行動であり、成長を促すものであるから、
謙虚に受け止めるのが、正しい反応だと言えるだろう。
但し、求められる「改善」が理に適っているかどうかにもより、
理不尽な要求であれば必ずしも応じる必要は無い。
問題は、どのように反応するかによって、その後の人間関係に影響を及ぼすことである。
人は常に主観というフィルターを通して他人を見ており、その見方が理に適っているとは限らない。
相手のためを思って指摘したとしても、相手にとっては、全く的外れな見方の場合もある。
人と人とのコミュニケーションは、双方の主観による言葉が交わされることを前提として成立している。
そこで「常識」と呼ばれる共通のルールが必要になってくる。
「常識」こそ、狭い世界でのローカルルールであることが多いが、複数の人間が一同に集い、
目的を達成していくためには、その仲間内で共有されるルールが必要である。
例えば、仕事に必要な道具を、１０人で共有しているとしよう。
誰かが使いたいと思ったとき、それが定位置にあれば問題ないが、
無ければ探し回る必要がでてくる。
そこで「使ったものは、元の場所に戻す」という共通のルールが生まれる。
人は忘れる生き物であるから、うっかり片付け忘れることはあるだろう。
それを前提とすれば、定位置に道具が戻っていなかった場合、
質問を受けるのは直前に使っていた人物になる。
「道具が戻っていないけれど、どこにあるか知らない？」と尋ねられたら、
どんな返事をすると、気持ちよく仕事ができるだろうか。
「ごめんなさい。片付け忘れていました」と言う人も居れば
「（自分が使っていた）○○にあるよ」と言う人も居る。
中には「○○で使ってたんだからそこにあるんじゃないですか？」と言う人も居る。
このように、同じ質問を受けても、捉え方は人それぞれであり、
相手の質問の意図をどのように汲むのかに、制限は加えられない。
自分の非を簡単に認めると、責任問題に発展する文化圏を除けば、
「ごめんなさい」の一言は、円滑な人間関係を築く。
単に場所を聞かれたと捉えて答えるのも、ビジネス上の関係としては有りである。
しかし、見つからないのは相手の探し方が悪いからだと捉えられかねない返答は、
どちらの文化圏でも歓迎されない（少なくとも、返答した本人にメリットは生まれない）。
「え、しらない」と言う人も居るが、
それは健忘症の可能性があるので医療上のケアが必要であるとして、
自分の不利益になるような返答をする人が、何故存在するのかに焦点を当てたい。
１人目の返答が自分の非を認めるもので、
２人目の返答が場所を答えるものだとすると、
３人目の返答は、責任を転嫁するものだと捉えることができる。
質問者は「道具がどこにあるか知りたい」ので尋ねており、
２人目はそれに直接答えている。
１人目は質問の意図を深く読み、場所を答える前に、
ルールを守らなかったミスにまで言及している。
３人目の捉えは、どちらかと言うと１人目に近いが、
招く結果は違ったものになるだろう。
３人とも、ルールを守らなかった自覚はあるが、
それをどの程度深刻に捉えたかに違いがある。
３人の中で、２人目だけが深刻には捉えておらず、
あくまでビジネスライクな対応をしている。
１人目と３人目は、どちらも深刻に捉え、だからこそ、１人目は謝罪をしている。
３人目はどうだろうか。
恐らく、質問ではなく、自分のミスを指摘されたと捉え、認め難く思い、
「それは自分のミスではない」と答えたのだろう。
欠点を指摘されたとき、それを真正面から受け止める人は、
その指摘を糧に、建設的な改善を図っていくことが知られている。
では、受け止められないのは、どのような人だろう。
誤解を恐れずに言えば、それは不満を溜め込む人であり、自分と向き合わない人である。
言い換えれば、他人に対する期待の高い人である。
欠点の指摘を受け止められないのは、
ありのままの自分の何一つ、欠点として見られたくないからである。
同時に、ありのままの自分で居たいが為に、
指摘を受け容れて自己を変革するという思考も経験もないため、
現状を維持するために自己防衛する以外の方法を知らない人でもある。
これはあくまで私見だが、社会で期待される役割とは、
その時代にとって有用か否かだけであり、役割を果たすために、
どんな社会を目指すかという思想を持つことが求められていると考えられる。
重要なのは我が身に授かった個性を只守るのではなく、
社会の中で果たす役割に気付くことである。
欠点の指摘とは、相手を陥れるために行われるのではない。
双方が建設的に話し合うための、糸口の一つである。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
When you had one's fault pointed out by another person, what kind of reaction will you do?
It may be said that it is a right reaction that take humbly because it is an action that I demand many cases, improvement to point out a fault of another person and promotes growth.
But demanded "improvement" does not necessarily have to accept it if it is the demand that is unreasonable whether you meet a law of nature.
It is to have an influence on the later human relations how the problem reacts.
People always watch another person through a filter called the subjectivity, and the viewpoint may not meet a law of nature.
For the partner, I may be a totally irrelevant viewpoint even if I pointed it out for a partner.
The communication with a person and the person is established assuming words by both subjectivity being exchanged.
Therefore a common rule called "the common sense" is necessary.
"Common sense" is often local rule in the small world, but a shared rule is necessary for the fellow thinker that plural human beings gather to all members and achieve a purpose.
For example, it will be said that I share a tool necessary for work in ten people.
When somebody wanted to use it, I do not have any problem if there is it in the fixed position, but need to search for comes out if there is not it.
Therefore a common rule "to return the thing which I used to the original place" is born.
Because a person is a creature to forget, there may be the thing forgetting to clear it up carelessly.
When a tool does not return to the fixed position if I premise it, it becomes the person whom it employed just before that to receive a question.
Though "a tool does not return, do you know where it is?" If it is asked , may you do what kind of work comfortably when you answer?
"I'm sorry." If there is the person to tell to have forgotten to clear it up; "" (there is the person who says, )○○ which oneself used has it.)
Is there not it there among them because I used it in "○○? There is the person saying .
In this way, the limit is not added how to catch is each person, and how you draw the intention of the question of the partner even if you receive the same question.
"I'm sorry ," except a cultural sphere developing into the issue of responsibility, word builds the smooth human relations when I easily recognize one's fault.
There is that I arrest you and answer it that I was asked about merely place for relations in the business.
However, as for the answer which may be caught when what is not found is because the way of looking of the partner is bad, even which cultural sphere is not welcomed (the merit is not born of at least person whom I answered).
Saying that there is the person to tell "to obtain it, and not to know it", but it needs care in the medical care because the amnesia is possible,
I want to focus why one's person answering becoming disadvantageous exists.
The first answer is a thing in acknowledgment of one's fault, and the second answer can arrest a place if it is a thing to answer when the third answer imputes responsibility to you.
The questioner asks which "wants to know where the tool is", and the second answers it directly.
I mention the mistake that did not protect a rule before the first reading the intention of the question deeply, and answering at a place.
Of the third, if anything, the first is near, but, as for arresting you, as for the result to cause, it will be to a thing different.
There is the awareness that did not follow a rule, but all three of them are different how seriously you caught it.
Among three people, only the second does not catch it seriously and gives a businesslike response to the last.
The first and the third catch both seriously, and therefore the first apologizes.
How is the third?
Probably I arrested you and it was hard to recognize it and, not a question, thought that I had one's mistake pointed out and would answer it, "it was not one's mistake".
When I had a fault pointed out, the person taking it from a genuine aspect is known to plan the improvement that is constructive for bread by the indication.
Then it will be what kind of person not to be taken.
It is the person who it saves dissatisfaction, and is crowded if I say misunderstanding fearlessly and is the person who does not face oneself.
In other words, it is a person having high expectation for another person.
The reason why the indication of the fault is not taken is that I do not want to be seen as nothing plain one's, a fault.
Because there is neither the thought to accept indication, and to revolutionize self nor the experience because I want to be by oneself plain at the same time, it is the person who does not know the method that I defend by oneself to maintain the present conditions.
This is a personal opinion to the last, but it is thought that it is demanded that I have thought what kind of society aim at to play a role with the prospective role in society for the time whether it is useful.
Important one does not merely protect personality given to oneself and is to notice a role to carry out in society.
It is not performed to entrap a partner with the indication of the fault.
It is one of the beginnings for both sides to talk constructively.
コメント 0